フィジカルトレーナー中野ジェームズ修一さんの「下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」」を読みました。
なんとなくわかっていたことではあるけれど、読んで改めて納得したこともあり記録としてまとめています。
なぜ「下半身」が大切なのか?
なぜ下半身が重要なのかについては3つの理由にまとめられています。
1つめはこちらです。
「老化は足腰から」というように下半身の筋肉から衰えていくからです。
足腰の筋肉が少ないと疲れやすくなることを筆頭に、身体を動かさなくなり太るという悪循環にはまってしまうとされています。
2つ目は以下です。
下半身には全身の中でも大きな筋肉が集中しています。大きな筋肉を動かせば、それだけエネルギーを消費してくれます。
この結果として下半身に筋肉があることで効率的に脂肪燃焼がしやすい体質をつくることにつながるそうです。
3つ目は以下になります。
女性はよく、脚がむくむ、脚が太く見える、脚が疲れるなどといいますが、これらの悩みは、下半身の筋肉を増やし、血液の循環が活発になることで改善できるものなのです。
脚がむくんでいると脚は太く見えるため、筋肉量を増やすことで循環が改善されれば脚の太さも改善できるのは明らかですね。
「脚が太い」「脚が重い」「脚がだるい」「脚がすぐ疲れる」こうした沼に陥らないためにも、下半身に筋肉をつけることは効率の良い対策となるようです。
猫背にならないためにストレッチが重要
猫背を気にされている方は多いのではないでしょうか。
現代の生活はPCやスマホなどを頻繁に扱い猫背になりやすい生活です。
このような環境下で猫背にならないようにするためには、やはりストレッチが重要とのこと。
猫背の原因は、大胸筋と背中の筋肉のバランスが崩れることが主です。
大胸筋は、体位性活動筋の1つで放っておくと硬くなってしまう性質を持っています。菱形筋(りょうけいきん)という背中の筋肉も、体位性活動筋の1つです。これは肩甲骨を背骨に引き寄せている筋肉で、弱くなりやすい性質があり猫背にも影響します。
体位性活動筋 とは?
からだの位置や姿勢を安定させている筋肉。大きく伸びたり縮んだりすることが少なく弱くなりやすい。
つまり、意識して大胸筋の伸び縮みをさせずにいると、どんどん硬くなっていき、肩が前へ出て背中が丸まっています。
加えて菱形筋は弱くなりやすいので、大胸筋が硬くなるとすぐに伸びて猫背になっていくのです。
これらを踏まえ、猫背にならないために大事なことはこちらです。
〇硬くなりやすい大胸筋をストレッチで柔らかくすること。
〇菱形筋を鍛えること。
猫背になりたくない方はこれら2つの筋肉を鍛えるストレッチが大切です。
ストレッチの詳細は今回の本にもご紹介がありますし、ご自身で調べてもすぐにわかりそうですね。
筋肉を鍛える際はどの筋肉を鍛えたいのかを意識しながら行うとより鍛えられるといいます。
ただストレッチを行うのではなくどの筋肉なのかを意識するとよりストレッチ効果も高まるのではないでしょうか。
猫背が脚の太さに影響する?!
猫背が足の太さにも影響するとはご存じでしたでしょうか。
著者の中野ジェームズ修一さんによると、猫背の姿勢で歩いていると、前荷重になり大腿四頭筋ばかりに刺激が加わって発達し、ハムストリング(だいたい後面の筋肉の総称)は衰えてしまうそうです。
太ももにおいては、後ろ側に筋肉がついているとヒップアップにとともに、足が引き締まって細く見えるため大腿部の前面を鍛えてしまう猫背は脚のスタイルアップには逆効果というわけです。
上半身の姿勢が下半身にまで影響があるとは想定外でしたが、脚を少しでも細く見せたい女性にとっては猫背はマイナスでしたかないですね。
身体の疲れか、頭の疲れか?!
「身体の疲れか、頭の疲れか」
多くの方は日頃意識しているのでしょうか。
毎日「疲れた~」とソファに腰を下ろした時に感じるその疲れは、現代なら多くの場合は脳の疲れなことが多いです。
私の場合も恐らくそうです。
そんな身体の疲れがたまった時こそ、身体を動かしてすっきりすることが大切と著者の中野ジェームズ修一氏は話していました。
その疲れを混同させるから疲れがとれず、老化もすすんでしまうのです。
今日の疲れは頭の疲れか身体の疲れか、意識してみるのもよいですね。
ストレッチは3方向に動かすのがポイント
ストレッチをする際のポイントはいくつかあると思いますが、「最低3方向に伸ばす」というのはご存じでしたか?
本書には、以下のような記載がありました。ふく
たとえば、大腿四頭筋は、中略、4つの筋肉で構成されています。これらの筋肉はすべて、筋繊維が走っている方向が異なります。
ストレッチの大原則は、「筋繊維の方向に沿って筋肉を伸ばすと効率よく柔軟性が向上する」ということ。つまり、いろいろな方向に走っているのに、一方向に伸ばすだけではストレッチの効果はあまり出ないのです。
こうした理由から、複雑に重なりあった筋肉を伸ばすストレッチでは、最低でも3方向に筋肉を伸ばしたほうがいいと著者はいいます。
例としてハムストリングの3方向ストレッチがあげられていました。
①左脚を前に出し、右脚は左膝の下に入れる。身体を前傾させ、ハムストリングを伸ばす。
②右手で左足外側をつかみ、つま先を内側に入れ上体を前傾させる。
③②同様に左の手で左脚内側をつかみ、つま先を外側にひねり前傾させる。
※実際にはもっと詳細に説明が記載されています。
ストレッチを行う際には、最低3方向を意識しながら複数の方向に伸ばすことを意識し、ストレッチ効果を高められるとよいですね。
まとめ
中野ジェームズ修一氏の「下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」」についてレビューしました。
今回はその中でも特に響いた以下の点について記載しています。
・なぜ「下半身」が大切なのか?
・猫背にならないためにはストレッチが重要
・猫背が脚の太さに影響する?!
・身体の疲れか、頭の疲れか?!
・ストレッチは3方向に動かすのがポイント
どれもちょっとした意識を心掛けることで健康や美容につながります。
できる日に、できることから、無理なく続けられることを増やして気持ちよく毎日を過ごしたいですね。
他にも、野菜ばかり食べる人ほど太りやすい、あなたに不足している栄養素はビタミンではない、わき腹の脂肪はエクササイズでは落とせないなど参考になる内容がたくさんありましたので気になる方は読んでみてくださいね。
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